技術・生産

Technics & Production

焼き杉生産と技術

Technics & Production
自分達の工場で、焼杉を作っていることに、共栄木材は誇りを持っています。

私たちの活動拠点は、愛媛県伊予市。森林資源が豊富な地域で、職場である下灘工場の眼下には瀬戸内の青い海が広がっています。平地は少なく、山々に囲まれた美しい景観のなかで、毎日気持ちよく働いています。製材の過程では、一定の煙や騒音が出ます。周囲の方々の理解や支援もあり、焼杉はいまやこの地域の名物として認知されるまでになりました。
共栄木材が焼杉の工業生産を開始してから約50年になります。品質のよい焼杉を追求するために、細かなところに目をつけながら日々改良を繰り返してきました。
一つの事業を続けていると、いろんなことがあります。お客様からのお褒めの言葉をいただけることもあれば、クレームやお叱りを受けることも。同時に、長年にわたる焼杉製造の経験や試行錯誤が、膨大に積み上がっています。これは、胸を張って自慢できることです。
私たちの使命は、伝統的な焼杉を作り続けることだけでなく、未来へと継承すること。そのためには、焼杉に新たな付加価値を加えることが必要不可欠です。通常の焼杉に塗装を施したり、炭を軽く落としたりする試みはその一例です。表面の色により、その表情はいかようにも変わり、かつて純和風なイメージの強かった焼杉は現代のモダン建築にも使われるようになりました。
このように、共栄木材は一つひとつにこだわりを持ちながら焼杉を製造する「まじめな」メーカーです。一方で敷居が高く、相談しにくい存在にはなりたくはありません。特注品のみならず、既製品も在庫販売しておりますし、国産材のみならず外材も取り扱っております。
その柔軟性こそが、私たちの技術を育てることに繋がった部分であり、本来の強みといえます。木材の魅力を伝えるため、さまざまな方の相談に乗れるパートナーのような存在でありたいと考えています。